【ケルヒャー】高圧洗浄機の修理【JTK25】
【ケルヒャー】高圧洗浄機の修理【JTK25】
我が家に来たのは2009年8月だった。
状況
2015年の年末の事である。車の洗車をしようとひさしぶりにJTK25、つまりジャパネットタカタモデルのドイツのケルヒャー高圧洗浄機を引っ張り出した。
高圧洗浄機はやっぱりこびりついた砂埃や泥をはじき飛ばすには便利な機械である。
でも、今回は初っぱなかな絶不調である。
蛇口にホースをつなぎ電源を入れてもギュインギュインギュインと間欠的な動作になってしまい高圧水が作り出せない状態になっていた。
これは故障である。ネタキターのは良いのだが年末は勘弁してもらいたかった。
修理開始!壊れた機械はドイツや!
まずは、ケルヒャー高圧洗浄機を分解してみようか。
これを修理しようとした人はいきなり挫折してしまう人もいるだろう。
なんといきなり星形ネジ。とりあえず、ヘキサゴンレンチで回すことに成功。だが固い。
これが6カ所ばかりあるのでペンチも使って緩めてはずす。
ケースを開けるとなかにはモーターと水に圧力をかける部分がユニットになっている黒い筒が登場。
さらに、この黒いケースも開けるとモーター部が見えてくる。
この黒いケースはツメで咬合してるので割らないようにはずす事。
さて、今回の故障ポイントはどこでしょうか。
最初はなかなか気がつきませんでした。
ケルヒャー高圧洗浄機は、スイッチ部が主によく壊れるポイントみたいですがこいつは違いました。
どこだと思いますか?ここだったんです。
モーターのブラシを保持するポール部分の折損です。
左が折れた側。右が正常の側。ブラシは2カ所ある。
このカーボンブラシを押さえつけるバネがなくなってしまったのでモーターが動作不良を起こしていたんです。
この部分が折れるってちょっと想像を超えすぎていてなかなかわかりませんでした。
さて、どう攻める(修理する)か。
バネはモーターに引き込まれてボロボロになってしまっていたので再利用ができません。
どっかからバネを探してくる必要があります。
次にそのバネを固定する工夫が必要です。
とりあえず、ホムセンに行き材料を調達してきました。
その1 アルミの長い板状のもの。とタッピングビス。二つで500円以下。
その2 ダイソーで買った木製クリップのバネ 108円。
え、イマイチどこが壊れてどう直すのかわからないって?人がいるみたい。
もっかい説明しますよ。
これが正常な状態の方のカーボンブラシとバネ。
ブラシモーターの構造がわかっていることが前提で説明してますよ。
でこれが故障している側。バネ部分が丸ごとなくなってます。
これを再建するのが今回の修理。
アルミ材を切って加工してバネを押さえる部分をつくります。
本体にはネジで固定するので穴を開ける位置決めを仮止めしつつ検討します。
3ミリのタッピングビスで固定します。
ドリルで2ミリの下穴を開けてからネジを締め込みます。
皿取り加工はしていないので多少出っぱりますが支障はないです。
バネが上に持ち上がろうとする為、ネジ止めは3カ所に。
かなり、うまい具合にバネを固定することができました。
ブラシにかかるバネの圧力もちょうどいい感じですね。
整流子(コミュテーター)もカーボンで黒くなっているので600番の耐水ペーパーで軽く磨きました。
この部分の銅はかなり柔らかいのでゴリゴリやらないように磨きます。
磨いたあとは、組み付けていきます。
スイッチ部もついでにバラして接点グリスを塗っておきました。
スイッチのONOFFの火花でスイッチも消耗します。
修理した部分です。アルミ材の加工がうまくいったので耐久性もありそうです。
テストした結果は、ばっちり動作OK。
ブラシの残量からするとまだまだ使えそうです。
修理完了!
こちらもかなりコンパクトですね(^o^)
[amazonjs asin=”B00UBJT13W” locale=”JP” title=”KARCHER(ケルヒャー) 高圧洗浄器 【洗剤タンク付き ・ コンパクト】 K2クラシックプラス K2CP”]
No tags for this post.
機種は異なりますが、以前に分解整備したところ故障原因はカーボンブラシのリード線がちぎれてました。やはり海外製品ですね!組み立てが雑でリード線とカーボン押さえバネに挟まって組み込まれていました。またモーターカバーもズレたまま強引に組み立てられて爪が曲がってました。