【HONDA】スーパーカブのキャブレターオーバーホール【DIY】

【HONDA】スーパーカブのキャブレターオーバーホール【DIY】
【状況】
WEBマスターがメンテを任されているオヤジ殿のスーパーカブC50。確か、キャブレター車の最終形だった。これ以後のスーパーカブは排気ガス規制のため、インジェクター車になり電子燃料噴射装置によってエンジンに送る混合気が作られる事になるが、キャブレターは機械式の燃料気化器である。機械式とはいってもなかなかよくできていてめったに壊れないし、しっかりメンテンナンスをしてあげれば、エンジンも快調に回る。ところが、内部の燃料経路の通り道がものすごく狭い場所があって、そこが詰まってくると、エンジンの調子が悪くなり、アイドリング不調になったりエンジンがかかりにくくなるとといった症状が出てくる。今回は、オヤジ殿からアイドリング不調だ。見てほしいとの要請があり、乗り始めてから10年以上は経っていると思われるのでキャブレターのオーバーホールをすることにしました。
【作業開始】
それでは、フロントカバーから外していきましょう。
カバーをはずしてキャブレターとエアークリーナーを拝みます。
うわ、真っ黒ですね。PB13キャブです。
エアークリーナーを外します。何回か交換はしているのでまだそれほど汚れていません。
反対側から。ガソリンホースやらブローバイガスのホースやらキャブヒーターの配線やらアクセルワイヤーを外します。
取りだしたPB13キャブレターを洗浄トレーに載せて観察。
とりあえず、真っ黒なのでバラしてキャブレタクリーナーで洗浄ですね。
これだけ黒いっていうのは、パッキンから滲んだり、漏れてるんでしょうね。
1カ所固いネジがあるのでインパクトドライバーで緩めます。
開きました。中はキレイですがきっとアレが詰まっています。アレがね。
フロート取り外し。中央の部品はガソリン調整用の弁になっているのでパッキンに傷や段がないか確認しましょう。
スロージェットを外します。
スロージェットを外しました。何年も乗っていて低速やアイドリング不調は大体コレの詰まりです。
んー、中が真っ暗でやはり詰まっている様子です。開通の義が必要です。
部品を全部外して、キャブクリやブレーキークリーナーで汚れを落としてやはり落とし切れないので石油風呂に浸します。
あ、アイドルスクリューはずしてない、、
スロージェットだけは、一晩、キャブクリに付けておきます。
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パッキンと各種キャブレー付随パーツ
さて、一晩おいて中の汚れを柔らかくしたスロージェットの開通の義を行います。
より線の電気コードの端切れから、電線をバラして1本ほっそい線を取りだして中に通します。
完全に詰まってるときは、ブレーキクリーナーの噴射口とくっつけて噴射したりして気合いで細線が通るくらいまでは開通させます。噴射だけだとまだ穴が狭いままなので導線を通してグルグル回したり、兎に角も中の穴を狭めている汚れを取り除きます。
一晩、つけ置きしてもまだ落ちない汚れを真ちゅうブラシしで擦り落とします。
今回、用意したキャブレターオーバーホール用パッキンセットです。
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テッカテカのテッカにはしたいところですが、翌日もバイクを使う予定なので組み立て始めます。
メインジェット、スロージェット、フロートを取り付け。
ガソリンフィルターも新しいのが入ってますので交換。
キャブレターヒーターも取り付け。寒い時期の高湿度下環境などでキャブレター内に霜がついてアクセルがひらきっぱなになるのを防止する効果があります。
インテークに異物が入らないように詰めておいたウエスを外してから
インテークマニホールドとキャブの間のゴムパッキンを入れて
外した各種ホール類とコネクタを取り付けてから、エアフィルターボックスをセット。
エアスクリューのネジは、リューターで削ってマイナスドライバーで回せるように改造。
エアスクリューは締め込んだ状態から、1回転と1/8辺りでアクセルのレスポンスの具合とアイドリングの調整のバランスがGOODに。
それでは、少し試運転してからプラグを見てましょう。
数km走ってきてプラグをチェック。焼け具合はGOODのようです。
エンジン始動~アイドリングもとても安定するようになりました。
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【作業完了】
カウルを戻して、キャブレターオーバーホール完了です。