【徹底分解】ママチャリのオーバーホール~4日目【DIY自転車整備】
目次
【徹底分解】ママチャリのオーバーホール~4日目【DIY自転車整備】
【4日目修理作業開始】
4日目に入りました(^^;)サビ取り行程など手間がかかる仕事が多くなかなか時間を取られます。今回のオーバーホールでは、『サビない自転車作り』を考えていますので工夫しながら作業しています。
■フレームのクリヤコーティング
つや出しと耐サビコーティングもかねてフレームは、洗浄乾燥後、高耐久ラッカークリヤースプレーを吹きます。
今回は、メッキの上からなどいろいろ使っております。
自転車を固定する台が便利です。
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何回か重ね塗りすると、ツヤツヤになります。
きれいになりました。
■後輪内装3段ギアの分解注油整備
次の行程は、シマノ 内装3段ギアの分解整備です。
☆☆注意事項☆☆
この内装3段ギアの分解は、機械整備に慣れていない方がいきなり挑戦すると元に戻せなくなる可能性が大いにありますのでご注意ください。利用するグリス種類や粘度、玉押しの調整具合によっては元のフィーリングには戻らなくなる可能性もあります。また、作業工程も多く作業姿勢もきつく意外に時間がかかりますので初挑戦の方は1、2日程度はかかりますしベアリングが破損している場合は取り寄せ日数もかかります。
心得手から作業に取りかかりましょう。
■内装3段ギア分解作業開始
後輪を取り外してから
ダブルスパナでまずは、玉押しをロックしているナットをはずします。
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ロックナットをはずすと次はベアリングの玉を押している通称:玉押しがはずれます。
ベアリングの玉は、リテーナー付きですがこれが傷んでいるので玉がポロポロはずれてきますので注意。
ちなみに、ボールがはずれている場合は交換が必要です。
ボールベアリングが見えてきました。
スプロケットを持って引き抜くとラッチがある部品がついています。
また別のベアリングも見えてきました。スプロケットの下のベアリングです。
反対側も同じようにはずします。
これの外し方がわからないぞ(^^;)
とりあえず、内部メカが引き出せました。
ちなみに、故障していないときは、グリスアップだけですしオシリ側のEリングは外さない方がメンテが楽です。これを外すとセンターが狂うので注意。
内装3段ギアは、遊星ギアやプラネタリーギアなどから構成されています。
これと似た機構を最初に見たのは、小学生の頃のミニ四駆のワンウェイホイールですね(^^ ワンウェイホイールは、ミニ四駆のコーナリング時のタイヤの内輪差を吸収する要はクルマのデフギアみたいな働きをします。
パカっとギア部を露出させればでました遊星ギア。
要は、プッシュロッドを押すと
ギアの位置が変わって変速されるわけです。ラッチがあるので回転方向は一方だけで逆方向は空転します。ギア比は2速が直結で1速がやや減速、3速がやや増速です。
見た感じは、グリスが液状化していないので潤滑状態は良好で水や汚れが入ったような状況ではなく状態は良いです。ラッチのバネがちょっと頼りない感じなのでここが疲労して折れたりすると故障になりそうです。
組み付けは、古いSUMICOのモリペーストスプレー(モリブデン+グラファイト入り)の機械組み付け用の潤滑剤スプレーです。
今のグレードだと
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これになります。
べたつきが少なくたれないグリススプレーです。
ラッチは、内部のこのギアにかかります。ここにもグリスを塗布。
■ベアリング交換
今回は、7年物の自転車のオーバーホールなのでベアリングは3カ所交換です。
左側が古いもので右が新品。
シマノの内装3段は種類が何種類かあるようなので購入する場合は実物を見てから確認した方がいいかもしれませんよ(^^どちらにしろシマノから出ています。
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ボールリテーナーです。
ブレーキ側のベアリングも交換してグリスを塗布。
ブレーキ側は、1/4×7玉
玉押しでこのようにベアリングを押しつけて遊びを調整するわけです。
きつすぎると回転が渋くなりますし、ゆるいと車軸にガタがでます。
■組み付ける前に、ブレーキ交換
一気に、ギアを組み付けたいところですが、ブレーキの交換を同時に行います。
元のバンドブレーキから、サーボブレーキに交換。
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バンドブレーキから、サーボブレーキへは移行は問題ありません。
古いバンドブレーキのドラムを外します。
原付用のプーリ外しです。
外れたら新しいサーボブレーキのドラムを取り付けます。セットなので同時交換します。
このブレーキになると、原付スクーターなどのドラムブレーキとほぼ同じ仕組みです。
■内装3段ギア組み付け
この穴にスポット内部メカを入れます。
ブレーキ側。
スプロケット側
ベアリングセット
スプロケット部取り付け。
ここにもラッチがついていてはまりにくいので慎重にぐりぐり回転させたりしながらはめ込みます。ラッチの周りの針金が溝から逸脱していたら修正してください。
写真はないですが防水カバーをセット。
玉押しナットをセット
ロックナットを締め込みます。
玉押しの最終調整は、ホイールを自転車にセットしてから行うのでここでは、最低ガタがない程度に締めておけば十分です。
余裕があれば仮にセットしてみて指でプッシュロッドを押して変速具合などを確認してみるとイイと思います
WEBマスターはこの時点で、内装3段ギアの動作チェックがOKでしたので行程を進みます(^^
変な音がしたりスムーズに回らないなど様子がおかしい場合はやりなおしです。
【徹底分解】ママチャリのオーバーホール~4日目【DIY自転車整備】でした。
次は、再組み立て開始だよ(^^