≫【準備編】地デジアンテナ設置工事

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~DIYで自分で地デジ用アンテナを設置しよう~

 

UHFアンテナの写真

 

マスターが母親の実家に設置工事中の画像です。

 

上のアンテナはUHFアンテナで平塚中継局に向けているため

 

垂直偏波を受診するために、横向きにしています。

 

下は、VHFアンテナで東京タワーに向けています。

 

両者の距離は、もう少しあけた方が良いかもですが、

 

物理的にギリギリのためこのまま設置ですが、

 

受診状況に問題は出ていません。

 

古いTVが残っている部屋があるので、VHFアンテナも最後まで活用します。

 

パラボラは、BSCS110度対応で、下部に3種混合ブースターが付いています。

 

ケーブルは、衛星放送対応5C(太さ)アルミシールドの物です。

 

【状況】

 

アンテナ工事を再び依頼されたので今回は、設置レポートしながら

 

進めていきたいと思います。

 

当サイトの記事のCATVブースターへの検索エンジンからの訪問者も

 

増えてますのでアンテナ工事ネタもここらで紹介したいと思います。

 

薄型液晶TVを購入して地デジみるぞ~♪

 

あれ、映らない!ノイズが!あれ!おかしい!

 

と思った方や薄型TVを購入して来た設置業者に、

 

地デジはアンテナを替えないとダメなんですよ(^_^;

 

と言われて、ネットで調べて飛んで来た方もいるんじゃないかと思います。

 

 

そうなんです!

 

地デジは、UFH帯の電波を使うため、VHF帯のアンテナしかない

 

ご家庭では新規にアンテナを設置する必要があります。

 

↑↑

 

この部分が今回のテーマです。

 

 

【設置へ向けての調査】

 

今回は、自分で設置する人に役立つように記録していきたいと思います。

 

まずは、住まいの地域の電波状況を調べます。

 

ご近所のアンテナの向きを見てみましょう。

 

アンテナの種類は、UHFアンテナ

 

これです。

 

 

これは横向きですが、通常は、水平になってると思います。

 

それも重要です。

 

あとは、素子(横棒の本数)とどっちに向けてあるか。

 

反射素子がないほうが電波塔の方向です。

 

ご近所を観察してみましょう。

 

横向きは、垂直偏波、水平は水平偏波。

 

素子数は、その地域における電波強度。

 

電波が弱い地域は、素子数を増やして利得を稼ぐ必要があります。

 

方向は、電波塔の方向です。

 

これは、設置場所が変わると微妙にずらしたり、

 

反射を拾うために、ビルの方に向けたり、

 

地域の2カ所の電波塔の新規に出来た方が電波が強かったりするので

 

他人の家の物はあくまで参考です。

 

近所を観察したら、

 

今度は、ネットで自分で情報収集します。

 

 

【調査】

 

まずは、Dpa社団法人デジタル放送推進協会の

 

放送エリアのめやすのページに、自宅の郵便番号などを

 

入力して自宅エリアの状況を調査します。

 

 

例えば、

 

マスターの地域での説明です。

 

 

静岡県沼津市の中心部ですが、

 

まずは、静岡市の日本平にある電波塔から来る電波のエリアが

 

表示されているのが黄色のエリアです。

 

次に、

 

 

地図の三島中継局の電波塔のアイコンをクリックすると、

 

三島中継局からの電波のエリアが赤く染まります。

 

そうです。

 

両方の電波塔で方向が真反対ですが、エリアが被ってます。

 

三島中継局の電波塔は、箱根連山の山の稜線にあります。

 

どちらが、より鮮明に受信できるかは、

 

障害物の建物などにより設置するときに実際に

 

アンテナを向けて調べることになります。

 


 

今回は、わかりやすいケースですが、

 

ビルに挟まれたお宅ですとか、電波エリアの境界だとか

 

ちょっと工夫が必要な場合もあります。

 

より高くアンテナを上げる必要があるとか、

 

素子数を増やして大きいアンテナで対応が必要になるケースですね。

 

それプラス、ブースターの利用の判断などです。

 

ちなみに、電波塔に近すぎると、映らなくなるケースも存在します。

 

必要以上に、受信強度が高くてもダメなのです。

 

この場合は、減衰器(アッテネーター)をケーブルに挿入して、

 

信号強度を調整します。

 

この辺りの事が、いわゆる業者の言う経験や勘になってくるわけです。

 

ここで最初に、説明したご近所のアンテナを観察する。

 

という事が生きてきますね。

 

ちなみに、VHFのアンテナとUHFのアンテナでは、

 

電波塔が違うケースが多いので両者は良く区別してください。

 

【自宅から電波塔の方位の調査】

 

この作業を行って置くと屋根上で作業が楽になります。

 

3D地図ソフト カシミールで方位を調べます。

 

上の画像は、沼津市駅周辺部から、三島中継局の玄岳付近の

 

直線で結んだ測定結果です。

 

 

直線距離 約15km 方位 94.4度です。

 

屋根の上に方位磁石を持って行き、磁北のずれを修正した100度

 

くらいの方向にUHFアンテナを方位磁石に合わせて設置すれば、

 

方向合わせは、障害物や何かしらの電波障害がなければ、

 

ばっちりです。

 

※地図上の方位角と方位磁石の磁北は約6度ほど、

 

ずれがあります。

 

この調査を自宅エリアに被る電波塔毎にやっておけば

 

屋根の上での作業が楽になります。

 

素子数が多いアンテナ(テナー)ほど、指向性が強くなり、

 

向ける角度に遊びが少なくなりますので、

 

電波塔の正確な方位角を知っておく事は大事です。


 

【設置場所について】

 

DIY設置の場合は、足場が悪い2階、3階の一軒家の

 

屋根に設置する場合はやめておきましょう。

 

足場が悪い高所作業の場合はとても危険です。

 

ハシゴが倒れて下半身不随になる業者の少なくありませんので、

 

素直に業者に依頼するのも大事です。

 

風がある日や雨天の日の作業も危険なので

 

足場が確保できる場合でも穏やかな晴天の日や曇りの日を選びましょう。

 

補助者の手伝いがあると作業がはかどります。

 

携帯電話を用意して写りの状況を確認しながらも作業できます。

 

 

次回は、設置機材の紹介、解説編です。

 

LS14TMH

 

MASPRO UHFテナーLS14TMH


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