【ケルヒャー】高圧洗浄機の修理【JTK25】

【ケルヒャー】高圧洗浄機の修理【JTK25】

我が家に来たのは2009年8月だった。

m0120 023

DSC00705

状況

2015年の年末の事である。車の洗車をしようとひさしぶりにJTK25、つまりジャパネットタカタモデルのドイツのケルヒャー高圧洗浄機を引っ張り出した。

高圧洗浄機はやっぱりこびりついた砂埃や泥をはじき飛ばすには便利な機械である。

でも、今回は初っぱなかな絶不調である。

蛇口にホースをつなぎ電源を入れてもギュインギュインギュインと間欠的な動作になってしまい高圧水が作り出せない状態になっていた。

これは故障である。ネタキターのは良いのだが年末は勘弁してもらいたかった。

修理開始!壊れた機械はドイツや!

まずは、ケルヒャー高圧洗浄機を分解してみようか。

DSC00706

 

これを修理しようとした人はいきなり挫折してしまう人もいるだろう。

なんといきなり星形ネジ。とりあえず、ヘキサゴンレンチで回すことに成功。だが固い。

これが6カ所ばかりあるのでペンチも使って緩めてはずす。

DSC00705

ケースを開けるとなかにはモーターと水に圧力をかける部分がユニットになっている黒い筒が登場。

DSC00704

 

さらに、この黒いケースも開けるとモーター部が見えてくる。

この黒いケースはツメで咬合してるので割らないようにはずす事。

DSC00703

 

さて、今回の故障ポイントはどこでしょうか。

最初はなかなか気がつきませんでした。

ケルヒャー高圧洗浄機は、スイッチ部が主によく壊れるポイントみたいですがこいつは違いました。

どこだと思いますか?ここだったんです。

hikaku

 

モーターのブラシを保持するポール部分の折損です。

左が折れた側。右が正常の側。ブラシは2カ所ある。

このカーボンブラシを押さえつけるバネがなくなってしまったのでモーターが動作不良を起こしていたんです。

この部分が折れるってちょっと想像を超えすぎていてなかなかわかりませんでした。

さて、どう攻める(修理する)か。

バネはモーターに引き込まれてボロボロになってしまっていたので再利用ができません。

DSC00707

どっかからバネを探してくる必要があります。

次にそのバネを固定する工夫が必要です。

DSC00686

とりあえず、ホムセンに行き材料を調達してきました。

その1 アルミの長い板状のもの。とタッピングビス。二つで500円以下。

その2 ダイソーで買った木製クリップのバネ 108円。

DSC00712

え、イマイチどこが壊れてどう直すのかわからないって?人がいるみたい。

もっかい説明しますよ。

DSC00693

これが正常な状態の方のカーボンブラシとバネ。

ブラシモーターの構造がわかっていることが前提で説明してますよ。

DSC00686

でこれが故障している側。バネ部分が丸ごとなくなってます。

これを再建するのが今回の修理。

DSC00687

アルミ材を切って加工してバネを押さえる部分をつくります。

本体にはネジで固定するので穴を開ける位置決めを仮止めしつつ検討します。

DSC00688

3ミリのタッピングビスで固定します。

ドリルで2ミリの下穴を開けてからネジを締め込みます。

DSC00689

 

皿取り加工はしていないので多少出っぱりますが支障はないです。

 

DSC00690

バネが上に持ち上がろうとする為、ネジ止めは3カ所に。

DSC00697

かなり、うまい具合にバネを固定することができました。

ブラシにかかるバネの圧力もちょうどいい感じですね。

DSC00700

DSC00699

DSC00696

DSC00692

整流子(コミュテーター)もカーボンで黒くなっているので600番の耐水ペーパーで軽く磨きました。

DSC00695

この部分の銅はかなり柔らかいのでゴリゴリやらないように磨きます。

磨いたあとは、組み付けていきます。

DSC00667

スイッチ部もついでにバラして接点グリスを塗っておきました。

DSC00669

スイッチのONOFFの火花でスイッチも消耗します。

DSC00702

 

修理した部分です。アルミ材の加工がうまくいったので耐久性もありそうです。

テストした結果は、ばっちり動作OK。

ブラシの残量からするとまだまだ使えそうです。

m0120 023

修理完了!

こちらもかなりコンパクトですね(^o^)

No tags for this post.

関連記事

おすすめ

1件の返信

  1. atsushi より:

    機種は異なりますが、以前に分解整備したところ故障原因はカーボンブラシのリード線がちぎれてました。やはり海外製品ですね!組み立てが雑でリード線とカーボン押さえバネに挟まって組み込まれていました。またモーターカバーもズレたまま強引に組み立てられて爪が曲がってました。


Warning: Trying to access array offset on value of type null in /usr/home/naosuzo/www/wordpress/wp-content/plugins/amazonjs/amazonjs.php on line 637